米国時間の1月6日月曜日に発生したMicrosoftのインスタント・メッセージング・サービス「.NET Messenger Service」の障害(関連記事)に関して,Microsoftはヒューマン・エラーによって5時間のサービス停止が起こったことを認めた。「われわれは,こうした事態が2度と起こらないようにするための社内プロセスを模索している」と同社のLarry Grothausプロダクト・マネージャは話す。「重大な問題だ。本当に申し訳ない」という。

 Microsoftの技術者は.NET Messenger Serviceの定型的なアップグレード作業の中で新しいルーターを誤って構成していた。この誤りにより,月曜日の朝,3000万~7500万ユーザーに悪影響を与えた。Microsoftはその規模を具体的には示していないが,MSN MessengerやWindows Messenger,これらのサービスを利用するインスタント・メッセージング・アプリケーションを利用するユーザーの大半に影響したと考えられる。

 今週起こったダウンは,このサービスの障害の中で最悪のものではない。2001年中ごろには,MSN Messengerが1週間以上もオフラインになったことがあった。顧客(特に法人のユーザー)がこのサービスを重宝すればするほど,安定性や信頼性が今後の成長を支える鍵になる。「非常に高いレベルの信頼性が必要だ」とGrothausは認める。「われわれは今回のようなダウンを再発させないように取り組んでいるところだ」。